名古屋ウィメンズマラソンは、2012年から2024年まで、完走者全員にティファニーのオリジナルペンダントを贈呈してきました。
しかし、2025年大会からは完走特典がバカラのタンブラーに変更されることが発表され、多くのランナーやファンの間で驚きと議論を呼んでいます。
名古屋ウィメンズマラソンのティファニーが高騰!?
ティファニーのペンダントの価格は、近年継続的に上昇しています。
価格上昇の傾向が予想されるため、名古屋ウィメンズマラソンのティファニーについても、撤退せざるを得ない状況だった可能性があります。
特に、2025年1月17日には、シルバー、ゴールド、プラチナジュエリーを対象とした平均6.4%の値上げが実施されました。
この値上げの背景には、原材料費の高騰やブランド戦略、為替相場の変動などが影響しています。
金の価格が価格上昇を後押し
ティファニーの価格上昇の主な理由の一つとして、原材料である金の価格上昇が挙げられます。
近年、世界的な不安定な経済状況やインフレの影響により、金の価格は高騰しています。
金はジュエリー製品の主要な素材であり、その価格が上がることで製品の製造コストも増加します。
このような背景から、ティファニーは利益を維持するために価格を引き上げる選択をしました。
また、金の価格だけでなく、プラチナやダイヤモンドといった他の高級素材の価格変動も影響しています。
特にティファニーのような高級ブランドでは、素材の質に妥協しないため、このような価格上昇の影響を受けやすいのです。
円安の影響と輸入コストの増加
為替の変動もティファニーの価格上昇に大きく関わっています。
特に近年の円安傾向は、輸入品であるティファニー製品の価格に影響を及ぼしました。
ティファニーの多くの商品は海外で製造され、日本に輸入されます。
そのため、円がドルやユーロに対して弱くなると、輸入コストが上昇します。
さらに、日本市場における需要の高さも価格設定に影響を与えています。
グローバルな影響が価格に反映
人件費の上昇もティファニーの価格上昇の一因です。
特に、欧米をはじめとする先進国では労働者の賃金が年々増加しています。
ティファニーの製造工程では、高度なスキルを持つ職人が関わっており、その労働力の価値が高まることでコストも増加します。
さらに、サービス部門や流通部門でも人件費の上昇が顕著であり、これらのコストが製品価格に反映されています。
ティファニー撤退の背景と考えられる理由を考察!
ティファニーがスポンサーから撤退した具体的な理由は公式には明らかにされていません。
他にはどんな理由があるのでしょうか?以下のような要因が考えられます。
スポンサー契約の終了
企業スポンサーシップは一定期間で契約を更新するのが一般的です。ティファニーとの契約期間が終了し、双方の合意により更新されなかった可能性があります。
ブランド戦略の変更
ティファニー側がマーケティング戦略を見直し、スポーツイベントからの撤退を決定した可能性があります。
ブランドの方向性やターゲット市場の変化に伴い、スポンサー活動の見直しが行われることは珍しくありません。
ただ、ティファニーの公式サイトには、以下のような文言も残っているので、スポーツイベントからの撤退は考えにくいですね。
ティファニーは、TCSニューヨークシティマラソン、名古屋ウィメンズマラソン、上海国際マラソンなど、「エリート プラチナ ラベル」として格付けされた大会の表彰品を手作業で作り上げていることを誇りに思います。
「ティファニー公式サイト」https://www.tiffany.co.jp/stories/guide/sporting-trophies/running-trophies/
大会側の意向
大会主催者が新たな魅力を提供するため、完走特典の変更を検討し、バカラとの提携を選択した可能性も考えられます。
新しい特典を導入することで、参加者の興味を引く狙いがあったのかもしれません。
ブランド価値の保全
ティファニーがブランド価値を守りたいという意向から、撤退を表明した可能性も考えられるのではないでしょうか。
近年、フリマサイト等で参加者しか得ることが出来ないティファニーのペンダントが、販売されているという現実があります。
使わなくなった品物を必要な人へ販売することは悪いことではありませんが、ティファニー側の気持ちになって考えた場合、フリマサイトで6,000円台で販売されてしまうとブランド価値が下がってしまうのも否めないのではないでしょうか。
ランナーやファンの反応
ティファニーのペンダントは、名古屋ウィメンズマラソンの象徴的な存在であり、多くの女性ランナーにとって大きなモチベーションとなっていました。
そのため、今回の変更に対して「ティファニーが欲しくて参加していたのに」「バカラのタンブラーではモチベーションが下がる」といった声がSNSやブログで多く見られます。
名古屋ウィメンズマラソン、完走景品ティファニーじゃなくなっててモチベーションダダ下がり😭
やっぱり走れる時に走っておくべきだった……… https://t.co/REm3i7kMRm— 堀井 (@Tiffa1121) July 5, 2024
一方で、新たな特典としてバカラのタンブラーを歓迎する意見もあり、賛否両論の状況です。
バカラはフランスの高級クリスタルブランドであり、その製品は高品質で知られています。
しかし、ペンダントのように日常的に身につけられるものと比べ、タンブラーは使用シーンが限られることや「持ち運びの際に気を付けないと割れそう…」など心配の声もあり、実用性や魅力に関して意見が分かれているようです。
なんと…ティファニー撤退?!😭
— さとうもち🍡 (@sakuramoccicci) July 1, 2024
噂ではエントリー数も減っているというのを聞いていたので心機一転的な感じなのかな。
ティファニーカラーのとこにゴールしたかったぁぁぁぁ
(バカラでもエントリーするけど) https://t.co/21F8IH3M4J
名古屋ウィメンズマラソンの定員割れは本当?
応募に当選しても、参加費を支払わない参加者がいることから、一時的に定員に達することができず、二次募集しているようです。
参加費が高額だから
名古屋ウィメンズマラソンの参加費は他のマラソン大会と比べて高い傾向があります。
近年の大会では、フルマラソンのエントリー費用が『17,500円+事務手数料別途』と設定されています。
これに対し、他の都市型マラソンでは参加費が10,000円前後に抑えられていることも多く、費用の高さが壁になっている可能性があります。
特に、初めてフルマラソンに挑戦する人や、気軽に参加を考えている人にとって、この価格差は参加のハードルとなり得ます。
さらに、交通費や宿泊費などの追加費用も考慮する必要があり、総費用が増加します。
このため、名古屋ウィメンズマラソンを選ぶことに慎重になるランナーもいるようです。
名古屋ウイメンズマラソン参加費の推移
※事務手数料別途
2025年 | 17,500円 |
2024年 | 17,000円 |
2023年 | 19,000円 |
2022年 | 16,000円 |
2021年(コロナ禍) | 26,000円 |
2020年 | 13,850円 |
2019年 | 12,000円 |
2018年 | 12,000円 |
2017年 | 11,000円 |
2016年 | 10,800円 |
コロナ禍の影響で定員が減少したから
新型コロナウイルスの影響により、多くのスポーツイベントが中止や規模縮小を余儀なくされました。
名古屋ウィメンズマラソンも例外ではなく、一時的に参加定員が削減し、一方参加費が倍の金額になりました。
この期間中、オンラインマラソンや小規模イベントが増えたことで、ランナーたちは他の選択肢に目を向けるようになりました。
その結果、名古屋ウィメンズマラソンから離れた人々が一定数存在していると考えられます。
また、コロナ禍をきっかけにライフスタイルが変化し、ランニング習慣をやめた人もいます。
こうした背景が、以前のような満員御礼の状態に戻らない理由の一つとして挙げられます。
完走賞のティファニーがバカラになったから
名古屋ウィメンズマラソンの魅力の一つとして、多くのランナーが楽しみにしていたのが完走賞です。
これまで、ティファニー製のオリジナルペンダントが贈られていましたが、最近では完走賞がバカラ製のグラスに変更されました。
ティファニーのペンダントは、ブランドとしての高い価値やランナー自身への特別なご褒美として人気がありました。
しかし、グラスに変更されたことで「以前ほどの魅力を感じない」という声も聞かれます。
完走賞はランナーにとって一つの大きなモチベーションとなる要素です。
そのため、賞品の変更がエントリー数に影響を与えた可能性があります。
まとめ
ティファニーの撤退と完走特典の変更は、多くのランナーにとって驚きのニュースでした。
具体的な理由は明らかにされていないものの、スポンサー契約やブランド戦略の変更、大会側の意向など、複数の要因が影響していると考えられます。
また、名古屋ウィメンズマラソンが定員割れを起こしている理由には、参加費の高さやコロナ禍によるランナー層の変化、そして完走賞の変更などが関係しているようです。
いずれの要因も、ランナーが大会を選ぶ際に重要なポイントとなります。
特に、これまで参加していた人々が「期待していたもの」と異なる部分を感じた場合、それがエントリー数の減少に繋がる可能性があります。
今後、大会主催者からの公式な説明や、新たな特典に関する詳細が発表されることを期待しています。